小学校受験に向けた幼児教室で行うことや選び方についてご紹介
更新日:2024/04/13
小学校受験の合否は、筆記試験だけで判断されないもの。
小学校受験は、受験生となる子どもが幼いため、本人と同じくらい保護者の努力や協力が必要になります。
小学校受験対策として、幼児教室を選ぶ保護者が多い中、「幼児教室では何をするのか」「幼児教室は何を基準に選べば良いのか」といった疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。
今回は、小学校受験を検討している保護者に向けて、幼児教室で行うことや、教室の選び方などについてご紹介します。
目次
小学校受験の考査ポイントとは?
小学校受験の考査ポイントは、「ペーパーテスト」「絵画・制作」「行動観察」「面接」の主に4つです。それぞれの考査ポイントの内容について詳しくご紹介します。
ペーパーテスト
小学校受験におけるペーパーテストは、年齢相応の学力や判断力が身についているか確認するために設けられており、出題される主なジャンルは、図形や数(記号)、言語、一般常識に関することです。
図形は、合成分割や回転、四方観察など頭の中で形をイメージしてくっつけたり回したりする課題が多く出題されます。
数(記号)の問題は、積木が積んである絵を見てその数を〇で解答する課題や、数の合成やシーソー、系列などの課題が見受けられます。
言語、一般常識は、しりとりや仲間外れ、語彙力や日本の年中行事や日常生活におけるマナーなどについてそれぞれ出題されます。解答形式は〇×形式であることが一般的です。
行動観察
行動観察は、子どもを10名程度のグループに分け、他の子どもたちと遊ばせることでどのような振る舞いをするのか審査する課題です。課題の内容は学校によって異なりますが、積み木遊びや紙コップを使った遊び、ボール運び競走などが課題となっていることが多い傾向があります。
遊びを通して、協力しながら作業を進められるか、作業の妨害をしないかといったことに加え、他者に自分の意見をしっかりと伝えられるかどうかといったことが考査対象となっています。
面接
小学校受験における面接形式は、子どものみの場合、親子の場合、両親のみの場合のいずれかになることが一般的です。
面接では、父親、母親、子どもにそれぞれ異なる質問がされ、両親に対しては家庭での子どもの様子だけではなく、志望動機や家庭の教育方針、子どもの性格や仕事の内容など自分自身に対することも問われます。
子どもに対しては、「今朝何を食べてきたのか」「最近嬉しかったことは何か」「お父さん、お母さんはどんな人か」など幅広い内容が問われ、いずれも一言で完結させるのではなく、理由や根拠を元に自分の考えを伝えられるかということが見られています。
小学校受験に向けて幼児教室で行うこと
私立・国立小学校への進学を考えた際に必要になるのが、小学校受験への対策。
幼児教室では、小学校受験への対策としてさまざまなことを行いますが、具体的にはどのようなことを行うのでしょうか。
ここでは、小学校受験に向けて幼児教室で行うことについてご紹介します。
知育遊び
知育遊びの目的は、子ども自身が「考える力」を身につけることです。
幼児教室では、積み木やパズル、すごろく遊びなどを通して子どもの「知覚」を育てていきます。
「考える力」は、課題解決のために、過去の経験や自分の価値観、状況を適切に判断する力などを踏まえて最善策を生み出す際に必要になるため、小学校受験に関係なく、生涯を通じて必要になる能力です。
日常生活のスキルやマナー
日常生活のスキルやマナーは、家庭内でもある程度取得することができますが、社会性や常識などは同年代の他者との関わりによって取得されるものです。
幼児教室では、他の子どもや先生との関わりを通して、他者との関わり方や協調性などを身につけていきます。
面接対策
小学校受験における面接対策で重要なのが、面接の雰囲気に慣れておくことです。
幼児教室では、面接対策として、「返事や挨拶」「正しい姿勢」「しっかりとした話し方」などを子どもに習慣化させるほか、本番さながらの面接練習を行います。
小学校受験の面接の考査ポイントには、子どもの受け答えだけではなく、保護者の受け答えも含まれているため、幼児教室によっては保護者を対象にした面接対策講座を行っている場合もあります。
小学校受験対策の幼児教室の選び方
小学校受験対策を行っている幼児教室はたくさんあります。
その中でも、子どもが合格できる学びができる幼児教室を選ぶためにはどのようなポイントを見る必要があるのでしょうか。
ここでは、小学校受験対策を行っている幼児教室の選び方についてご紹介します。
無理なく支払える月謝額
幼児教室の月謝は、教室によって異なりますが、10,000~30,000程度であることが一般的です。
月謝以外にも、教材費や教室運営費、イベント費などが別途に発生することもあるため、これらを考慮して家計を圧迫することなく、毎月支払えるかどうかということを考慮する必要があります。
子どもの性格と教室の雰囲気が合う
小学校受験を成功させるためには、子どもがのびのび学べる環境の教室であることが大切です。
例えば、普段から大人数でいることがあまり得意でない子どもが、大人数クラスで授業が運営される教室に通う場合、大人が思う以上に子どもにはストレスがかかってしまうもの。
ストレスなく子どもが学びに取り組めるように、幼児教室を選ぶ際は子どもの性格を考慮して選ぶと良いでしょう。
教室の運営方針に共感できる
最終的な目的が「小学校受験合格」であっても、幼児教室によって運営方針や授業内容、先生の考え方などは異なります。
多くの幼児教室では、幼児教室の基本的な理念に加え、それを実現するためのオリジナル教育メソッドを取り入れていることが一般的です。
家庭の教育方針と乖離があまりない運営方針を掲げている幼児教室を選ぶことをおすすめします。
小学校受験は子どもが楽しんで取り組める環境作りが大切
今回は小学校受験を目的とした幼児教室についてご紹介しました。
小学校受験は、筆記試験に加え、立ち居振る舞いが見られる行動観察、そして面接など幅広い分野に適応できる力が必要になります。
小学校受験は、多くの子どもにとって人生最初の大きなミッションの一つ。 小学校受験を成功させるためには、子どもが楽しんで自発的に取り組めるような環境作りが求められます。
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